他の記事を探す
サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記
2010年4月25日
サンクト・ペテルブルクでバレエの歴史や批評を勉強している方からお寄せいただいた、舞台公演のレビューをご紹介しております。下の表から各公演名をクリックするとその公演のレビューのブログ記事へリンクします。
日にち
場所
公演名
2010年4月25日
マリインスキー劇場
第10回国際バレエフェスティバル『ガラ・コンサート』)
2010年4月23日
マリインスキー劇場
第10回国際バレエフェスティバル『NEW GENERATION』―スメカーロフ、ファスキ、リャン―
2010年4月21日
マリインスキー劇場
第10回国際バレエフェスティバル『白鳥の湖』
2010年4月20日
マ...
マリインスキー劇場 第10回国際バレエフェスティバル 『ガラ・コンサート』 2010年4月25日
2010年4月25日
アイスランドの火山噴火が原因で、ペテルブルグでは様々なコンサートが中止・延期されました。マリインスキーでもいくつかのキャスト変更や、一部観客席が空く(おそらく外国からの観客)ということがありましたが、おおむね盛況のうちに最後の回を迎えることができました。公式ブックレットに載っておらずあとから出演が決まったのではないかと思われるダンサーにはハンブルグ・バレエからエレーヌ・ブシェ、ベジャール・バレエからマルティン・ヤコブセンらがいました。二人とも公演にさらなる花を添えてくれました。
第一部「Immortal beloved 永遠の恋人」
作曲:フィリップ・グラス 振付:エドワード・リャン
出...
マリインスキー劇場 第10回国際バレエフェスティバル 『NEW GENERATION』―スメカーロフ、ファスキ、リャン― 2010年4月23日
2010年4月23日
三つの新作発表です。どの作品も意欲的でおもしろい夕べになりました。
「工場“ボレロ”」
音楽:M・ラヴェル 振付:Y・スメカーロフ
出演:
魂―V・テリョーシキナ
大罪 暴食―A・コルサコフ、色欲―K・ヨアニシャン、強欲―A・セルゲーエフ、
憤怒―K・ズヴェーレフ、嫉妬―M・ジュージン、怠惰―A・ピモノフ、傲慢―D・コルスンツェフ
幕が空くと舞台正面に白い高い階段が、その先には黒・白・赤と色を変える巨大な風車のような円が見えます。階段の高みから下りてくるテリョーシキナ。白い短いチュニックが古代ローマの衣服を連想させます。その後どこからともなく突然現れる男性ダンサー...
マリインスキー劇場 第10回国際バレエフェスティバル 『白鳥の湖』 2010年4月21日
2010年4月21日
音楽:P・チャイコフスキー
振付:M・プティパ、L・イワノフ、K・セルゲーエフ(リダクション)、
Y・グリゴローヴィチ(パ・ドゥ・ドゥと二幕の黒鳥バリエーション)
出演
オデット・オディール―S・ザハロワ
ジークフリード王子―A・ウヴァーロフ
王子の友達―V・マルティニュク、Y・セリナ、M・ジュージン
ロットバルト―K・ズヴェーレフ
もうそろそろの引退をささやかれているウヴァーロフ。彼は私の子供時代にちょうどボリショイのヒーローとして輝いていたので、ちゃんと見届けねばと劇場へ向かいました。そこで観たのは何とも不思議な…。やっぱりよる年波には勝てない、とい...
マリインスキー劇場 第10回国際バレエフェスティバル 『ジゼル』 2010年4月20日
2010年4月20日
作曲家:A・アダン 振付:J・コラッリ、J・ペロー、M・プティパ
出演者:
ジゼル-N・オシポワ
アルブレヒト-L・サラファーノフ
ヒラリオン-I・クズネツォフ
ミルタ-E・コンダウーロワ
本当なら三カ月に一回が限度という大役に、この一週間のうちで三回挑んだというオシポワ。さすがにお疲れを隠せず、本人も満足のいかないできだったそうです。
一幕のオシポワは完全に病弱な女の子。跳躍も控えめですが終始うかない表情で、特にヴァリエーションの前、大きな覚悟をするかのように息をつめたところは「あぁこれが彼女の最後の踊りになるんだ」と思わせられたほどでした。たぶん昔は健康でアルブレヒトとも楽しくやっ...
- 1
- 2