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マリインスキー劇場 第10回国際バレエフェスティバル 『ジゼル』 2010年4月20日
2010年4月20日
作曲家:A・アダン 振付:J・コラッリ、J・ペロー、M・プティパ
出演者:
ジゼル-N・オシポワ
アルブレヒト-L・サラファーノフ
ヒラリオン-I・クズネツォフ
ミルタ-E・コンダウーロワ
本当なら三カ月に一回が限度という大役に、この一週間のうちで三回挑んだというオシポワ。さすがにお疲れを隠せず、本人も満足のいかないできだったそうです。
一幕のオシポワは完全に病弱な女の子。跳躍も控えめですが終始うかない表情で、特にヴァリエーションの前、大きな覚悟をするかのように息をつめたところは「あぁこれが彼女の最後の踊りになるんだ」と思わせられたほどでした。たぶん昔は健康でアルブレヒトとも楽しくやっ...
マリインスキー劇場 第10回国際バレエフェスティバル 『アンナ・カレーニナ』(初演) 2010年4月15日
2010年4月15日
音楽:R・シチェドリン 振付:A・ラトマンスキー 指揮:V・ゲルギエフ
登場人物:
アンナ・カレーニナ―D・ヴィシニョーワ
アレクセイ・カレーニン―I・バイムラードフ
ヴロンスキー―K・ズヴェーレフ
第十回フェスティバルはラトマンスキーの「アンナ・カレーニナ」で幕開けとなりました。この作品は以前にデンマークで振付けられたものを、マリインスキーでの公演のためにいくらか改訂したのだそうです。トルストイの話を変えるというようなこともなく、正統派ドラマバレエといった感じです。だからといって踊りが少ないというわけではなく、お話を踊りで描写するようなわかりやすい作品になりました。踊りのスタイルも...
第19回国際芸術フェスティバル『アヴァンギャルドから現在まで』 (フィラルモーニア 大ホール) 2010年3月10日
2010年3月10日
「ショスタコーヴィチの未完の手原稿が見つかって、世界初演が行われる!」というので勇んでフィラルモーニヤに駆けつけたのですが…。
サンクト・ペテルブルグ国立アカデミーシンフォニー交響楽団
芸術監督/主任指揮者:A・チトフ
スモーリニー寺院合唱団 芸術監督:V・ベグレツォフ
青年合唱団「ペテルブルグの声」芸術監督:M・ゴリコフ
ソリスト:Y・マルーシン(テノール)、O・ペトロヴァ(メゾソプラノ)、
B・ピンハソヴィチ(バリトン)、S・ムラヴィヨフ(テノール)
<第一部>
ショスタコーヴィチ 交響曲のスケッチ1945年
ロスラヴェツ 「10月」ソリストと...
エルミタージュ劇場 『バレエ・ミニアチュール』-L・ヤコブソンとY・ペトゥホフ振付 (サンクト・ペテルブルク・アカデミー・バレエ) 2010年3月3日
2010年3月3日
「バレエ・ミニアチュール」はもともとヤコブソンが創った一連の小品集の総称ですが、今夜は「小品集」の意味で今夜のコンサートの題名になりました。第一部はヤコブソンによる振付、第二部は現在の芸術監督ペトゥホフの作品が並びました。
<第一部>
「パ・デ・カトル」
音楽:V・ベッリーニ
19世紀前半の有名なバレリーナ4人(タリオーニ・チェリート・グリジ・グラン)を描いた銅版画から着想を得たそうですが、同時に空・風・雨・雲を象徴してもいるのだとか。19世紀に作られたパ・デ・カトルでは、希代の名花たちがそれぞれの魅力を最大限に観客に披露しました。そこでは優雅な女性美が強調されました。20世紀のヤコブソン...
マリインスキー劇場 『シュラレ』 2010年2月21日
2010年2月21日
三幕四場
作曲:F・ヤルーリン 脚本:A・ファイジ、L・ヤコブソン(タタールの民話に題材をとって)
1950年の作品再演 振付:L・ヤコブソン
シュインビケ、鳥もしくは女の子:M・ドゥムチェンコ
アリ-バティール、狩人:I・シトニコフ
シュラレ、悪い森の精:A・セルゲーエフ
タタールの美しい民族衣装、風景が目に鮮やかな、色彩あふれる舞台です。曲にも民族音楽の要素がふんだんに取り入れられています。お話は、簡単に言うと白鳥の湖と天の羽衣を足した感じです。シュインビケに恋する森の精シュラレは、彼女が白鳥の姿になって飛び立っていかないように彼女の羽を隠してしまいます。シュラレから逃げようとする...