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サンクトペテルブルク水道局  2009年10月16日

2009年10月16日

 なぜ?と思われるかもしれませんが、今とても人気のスポットです。元は給水塔と貯水槽だった建物が修理されて、外は赤褐色のレンガでレトロにいい雰囲気で、中は最新の技術を使って、おもしろい展示企画を打ち出しています。

 貯水塔コースや貯水槽コース、子供向けコースなどいくつかあるようなのですが、私は貯水槽コースに参加しました。両脇を水が流れる階段をくだっていくと、いくつも柱が立つ地下室に出ました。昔は天井まで水をたたえていたそうです。かなり広い空間のところどころに船や跳ね橋の模型、本物のいかりなどが展示され、巨大スクリーン(おそらく4×5メートルくらい)3つを含むたくさんのスクリーンが利用されています。サンクトペテルブルグの街の始まりから現在へ、さらには世界的規模に至るまで人間と水のかかわりについて紹介していきます。

個人的に展示の目玉だなと思ったのは、1924年にペテルブルグを襲った洪水の映像です。水があふれていく朝から、だんだん引いていく夜8時ころにわたって時を追って撮影されています。何時に街の通信網が浸水してペテルブルグが世界から孤立状態におちいったかなど、ときどき入るコメントが生々しいです。

ただ、ちょっと敷居が高いのは、博物館ツアーに参加することが前提で、ツアーガイドさんたちはみなロシア語でガイドを行っています。展示物自体には何の説明もついていないので、ロシア語がわからないと非常に限られた情報しか得られません。

ロシア語が分かる人でも、できるだけたくさんの情報を提供しようという日本の博物館と比べるとちょっと物足りなく思われる向きもあるかもしれませんが、美しく飾られた内部は目を喜ばすに値するのではないかと思います。

 ホームページはロシア語と英語があります。電話予約が必要なようです。


左端の上から四番目Shpalernay, 56のところに博物館情報が載っています。



サンクト・ペテルブルクからのひとこと日記

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