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バレエ辞典 Q-Z

2022年1月26日

バレエのタイトルの邦訳など。
上演時間・構成は劇場によって異なるので、目安とお考え下さい。

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タイトル 英語 / ロシア語 / 日本語
基本データ
あらすじなど


R

Raymonda / Раймонда / ライモンダ
 
音楽: アレクサンドル・グラズノフ
振付: M・プティパ、セルゲイエフ改訂(M)、ユーリ・グリゴロヴィッチ(B)
構成: 3幕6場
上演時間:3:15

中世フランス。伯爵夫人の姪ライモンダは十字軍遠征で不在の恋人ジャン・ド・ブリエンヌの帰りを待っている。美しいライモンダにはサラセンの首領アブデラクマンも魅せられ、彼女を我がものにしようとするが、ちょうど帰国したジャンと決闘となる。勝利したジャンは伯爵夫人からライモンダとの結婚を許され、盛大な結婚式で二人は結ばれる。

Romeo and Juliet / Ромео и Джульетта / ロミオとジュリエット

音楽: セルゲイ・プロコフィエフ
振付: レオニード・
ラブロフスキー(M)
構成: 3幕13場
上演時間:3:30(M)

よく知られたシェイクスピアの戯曲をバレエ化したもの。数ある演出の中でも最も古典的なヴァージョンです。その分冗長な箇所もありますが、その古風な重厚感から宗教画のような世界だといわれています。プロコフィエフの音楽が秀逸で、特にバルコニーの場面、キャピュレット家の舞踏会の場面が有名です。

Le Sacre de Pritemps / Весна священная / 春の祭典

音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:ワツラフ・ニジンスキー
上演時間:0:40(小品)
キリスト教化以前の、ロシアの異教徒たちを描く。不協和音に満ちた複雑な音楽ともあいまって、禍々しいほどの土俗的な迫力のある作品。
前半の2つの村の対立と大地礼賛、後半の乙女の生贄の儀式、という2部構成。


S

Sheherazade / Шехеразада / シェヘラザード

音楽:N・リムスキー=コルサコフ
振付:ミハイル・フォーキン
上演時間:0:45(小品)

「千夜一夜物語」より、ハレムの女王ゾベイダと、金の奴隷の禁断の愛を描いた一幕バレエ。
音楽も、衣装・装置も、全てがエキゾチックで美しいです。

Shurale / Шурале / シュラレー

音楽: ファリド・ヤル―リン
振付: レオニード・ヤコブソン
構成: 3幕
上演時間:2:45(M)

タタールの民話を元にしたバレエで、シュラレーは、森にすむ鳥の姿をした悪魔のこと。アリ=バティール(村の若者)はシュユンビケ(鳥の姿をした女の子)がシュラレーに捕まりそうになっているところ救い、嫁に迎えるが、彼女はシュラレーに奪われたままの翼が気になって上の空。そこへ再びシュラレーが現れてシュユンビケを森へさらってしまったので、アリ=バティールは追いかけてシュラレーを倒し、翼を取り返す。シュイムビケのために翼を彼女に返すが、シュインビケは愛するブィルティールと一緒に暮らすために翼を捨てる。

Sleeping Beauty  / Спящая Красавица / 眠れる森の美女

音楽: ピョートル・チャイコフスキー
振付: コンスタンチン・セルゲイエフ(M)
構成: 3幕+PRO+EPI
上演時間:3:55(M)
※マリインスキーは他に世界初演復元版あり。

オーロラ姫の誕生を祝う命名式。妖精たちが祝福するなか、招待されず怒った悪の精カラボスは、姫は糸紡ぎの針に指を刺されて死ぬと呪う。そして16歳の誕生日、姫は針に刺されて長い眠りにつく。100年後、リラの精に導かれた王子の接吻で姫は目覚め、壮麗な結婚式が開かれる。

Sleepless  / Бессонница / スリープレス

音楽: ディルク・ハウブリッヒ
振付: イリ・キリアン
構成: 1幕(小品)
上演時間:0:30(D)

ネザーランド・ダンス・シアターのためにキリアンが2005年に制作したコンテンポラリー作品。音楽はモーツァルトがベースになっています。


Slice to Sharp  / Затачивая до остроты / スライス・トゥ・シャープ

音楽: ハインリッヒ・ビーバー、
ヴィヴァルディ
振付: ヨルマ・エロ
構成: 1幕(小品)
上演時間:0:30(D)

ヨルマ・エロは主にボストン・バレエで活躍しているフィンランド出身のコンテンポラリー・ダンスの振付家。

The Snow Maiden  / Снегурочка / 雪娘

音楽: ピョートル・チャイコフスキー
振付: ウラジーミル・ブルメイステル
構成: 3幕(D)
上演時間:2:30

ロシアの童話をモチーフにしたバレエ。霜の精と春の精の間に生まれたスネグーロチカは、恋というものを知りたくなりベレンデイの国へ行き人間たちと共に暮らし始める。美しい彼女の登場は人間世界にひと騒動を巻き起こすが、最後に本当の恋を知ったスネグーロチカは溶けて無くなってしまう。

Spartacus  / Спартак / スパルタクス

音楽: アラム・ハチャトゥリアン
振付: ユーリ・グロゴロヴィッチ(B)
レオニード・ヤコブソン(M)
ゲオルギー・コフトゥン(L)
構成: 3幕(B)
上演時間:2:50(B)

ローマ時代の奴隷スパルタクスの反乱を描いたソ連バレエ。同じく奴隷のフリーギアを妻にしたスパルタクスは、将軍クラッススに一度は勝利を収める。しかし彼を逃がしたためにその後、将軍の愛妾エギナの策略にはまり、反乱は失敗し、スパルタクスは処刑されてしまう。ハチャトゥリアンの音楽と、勇壮な男性陣の踊りで、とても人気がある作品。


Le Spectre de la Rose  / Видение розы / 薔薇の精

音楽: カール・マリア・V・ウェーバー
振付: ミハイル・フォーキン
構成: (小品)
上演時間:0:11

少女が舞踏会から帰ってきて疲れて眠ってしまうと、夢に薔薇の精が現れる、というお話。
薔薇の精は男性によって高度なテクニックを駆使して踊られます。


Swan Lake  / Лебединое озеро / 白鳥の湖

音楽: ピョートル・
チャイコフスキー
振付: プティパ/イワーノフ(M)
構成: 3幕4場
上演時間:3:15

王子ジークフリードは夜の湖でオデット姫に出会い、恋に落ちる。悪魔ロットバルトによって白鳥に変えられた彼女を救おうと決意するが、舞踏会に現れたオデットそっくりな悪魔の娘オディールに愛を誓ってしまう。王子はオデットに赦しを乞い、運命と闘って最後には二人の愛が悪魔の呪いを打ち破る。

La Shilphide  / Сильфида / ラ・シルフィード

音楽: ヘルマン・V・ローベンスキョルド
振付: オーギュスト・ブルノンヴィル
構成: 2幕
上演時間:1:55

スコットランドを舞台にしたロマンティック・バレエ(妖精もの)で、シルフィードとは空気の妖精。
村の娘エフィとの結婚式を間近に控えた村の青年ジェイムズがうたた寝をしていると、シルフィードが現れる。彼女のとりこになったジェイムズは、エフィを捨ててシルフィードと森へ入っていくが、かつて不親切にした魔女マッジの復讐により、騙されて彼は毒のヴェールをシルフィードに与えて死なせてしまう。


T

The Taming of the Shrew / Укрощение строптивой / じゃじゃ馬馴らし

音楽:M・ブロンネル
振付:(D)
構成:2幕
上演時間:

シェイクスピアの戯曲をバレエ化した作品。


キャタリーナはとんでもないじゃじゃ馬。妹のビアンカは可愛らしく3人の求婚者がいるが、年長である姉が結婚するまで、ビアンカも嫁に行けない。そこで彼らはペトルーチオに、キャタリーナに求婚するように頼む。彼はキャタリーナの上を行く破天荒さで、見事彼女を貞淑な妻に調教する、というコメディ。


*略号 PRO = プロローグ / EPI = エピローグ / (B) = ボリショイ劇場 /(D)= モスクワ音楽劇場 / (M)= マリインスキー劇場 / (L)= ミハイロフスキー劇場


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