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チャイコフスキー・コンサート・ホール(2007年12月12日)

2007年12月12日

■会場にたどり着くまで

  まずチケット購入方法ですが、ここのホールのチケットは街中のカッサ(チケット売り場)ではほとんど扱いがないそうなので、直接ここに足を運ぶか(電話予約も受け付けています)、インターネット購入が主流のようです。

  世界最高峰!という公演が多くて満席になることもしばしば、というホールなので、日本から行かれる際は事前にチケットを手配しておいたほうが無難なのかな、と思います。慣れている人はダフ屋から購入、という選択肢もありますが、一応ここはダフ屋からの購入は禁止されているので、オススメはしません(詐欺が多いそうです)。 

  最寄り駅はマヤコフスカヤ駅ですが、ほぼ駅とホールが併設、という感じなので迷うことはほとんどないと思います。地下道を使って出るとたまに少し離れたところに出てしまいますが、いずれにせよトリウンファーリナヤ広場に面しているので、ぐるっと見回せばすぐに見つかります。


写真:2階、平土間席の入口近く。
(クリスマス・シーズンということで子どもたちが描いた絵が飾られていました。)


■席に着くまで~劇場の施設について~

 まず建物に入るとボックス・オフィスがあり、更に簡単なセキュリティー・チェックをパスして建物の中に入ると、ビジネス・センターになっています。各ホールの入り口もこのフロアにあるので、ここでチケットを見せて入場します。なお、ここはクロークが複数あって、決められたフロアのお客のコートのみ預かるシステムなので、クローク係に見せられるように、チケットは取っておいて下さい。

  おおまかな建物の構造は、ホール入口を1階とすると、

2階にパルテル(平土間席)入口とホワイエ(いくつかあります)、クローク、女性トイレ、

3階に第一・第二アンフィチアートル(パルテルを囲む半円状の客席のことです。階段式なので見やすいです)の入口、ブッフェ、男性・女性トイレ、クローク、

4階に第3アンフィチアートル入口、バルコン(バルコニー席)、第一・第二ヤールス(サークル席)入口、

となかなか複雑です。 ただそこに格式を感じるのも事実で、内装もとても美しいので、探検してみるのも面白いと思います。

  パンフレットは私が行った公演では、露語版のみで100ルーブリ(450円位)しました。A3両面三つ折だったので、正直高いと思いました(笑) ただ多種多様な企画が催されているこのホールですから、パンフレットも公演によって体裁・価格は異なると思います。

写真:ホワイエ
(ビュッフェは3階にあって、そこからこのホワイエに行けます。)


■公演

この日は、最近亡くなったイーゴリ・モイセーエフの追悼公演でした。彼は民族舞踊を専門とするカンパニーを長年率いていました。民族舞踊、といってもロシアだけではなく、エストニア、ギリシャ、アルゼンチンなど、幅広いレパートリーを持っていて、非常に高く評価されています。

   第一部が各国の民族舞踊を7つ上演、第二部がモイセーエフ振付の一幕作品「はげ山の一夜」という構成でした。「はげ山の一夜」は、2場構成で前半は特にあらすじのない民族舞踊を披露するプログラム、後半がゴーゴリの短編もモチーフにしたバレエとなっています。

  2時間があっという間に感じる公演でした。勿論アクロバットも他の民族舞踊アンサンブルにひけをとらないし、何より音感と、それにあわせて体を動かす能力など、ダンス全般に求められるスキルが非常に高いので、どなたでも楽しめる公演だったと思います。


写真:客席内
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