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モスクワ音楽劇場(2008年2月15日)
2008年2月15日
■会場にたどり着くまで
最寄の地下鉄は“プーシキンスカヤ”駅です。ここはトヴェルスカヤ駅、チェーホフスカヤ駅とも連結しています。ストラスノイ・ブリヴァールを直進して、最初の十字路を右に曲がるとボリショイ・ドミートロフカ通りなので、そのまま坂を下っていくと劇場正面入口に着きます。ちなみに、このまま坂を延々と10分ほど下っていくとボリショイ劇場新館、地下鉄“チアトラーリナヤ”駅に出ます。
ボックスオフィスは右の写真のとおり別の入り口にあります。チケット代は最近に値上がりしたばかりだそうで、メインステージでの公演は2008年12月現在、以下のようになっています。(単位はルーブル※1ルーブリ≒4.5円)
バレエ | オペラ | ||
白鳥の湖、 くるみ割人形、 ドン・キホーテ、 ジゼル |
シンデレラ、 かもめ、 リーズの結婚 |
カルメン、 エフゲニー・オネーギンなど |
愛の妙薬、 トスカなど |
1500 | 1200 | 900 | 700 |
1200 | 1000 | 700 | 550 |
900 | 800 | 550 | 400 |
700 | 500 | 400 | 300 |
500 | 400 | 300 | 250 |
最廉席はボリショイ劇場とそう変わりませんが、いい席になると差が出てくるようです。とはいうものの、安い席でも見切れることはないので問題ありません。
写真:ボックスオフィス
(正面向かって建物の左側にあります。)
■席に着くまで~劇場の施設について~
劇場にはいるとすぐセキュリティがあり、ここを通過するとクロークがあります。婦人化粧室は一階にあるだけなので、混雑します。なお、喫煙所はお手洗いのすぐ横なので、嫌煙家は列に並んでいる時苦痛かもしれません。
客席は2層なのですが、ホワイエには他に小さなザールがあったり、舞台写真がずらりとならんでいたりと、小さな博物館のようになっているので、散策のし甲斐があります。
プログラムは40ルーブリ(≒180円)でロシア語のみです。
2度の火災に遭い、最近リニューアル・オープンしたばかりなので、いまはレパートリーも限られていますが、どの作品も衣装・装置に至るまで入念に作りこまれているので、見ごたえがあるそうです。
写真:ビュッフェ
(ブルー基調の客席内にあわせてでしょうか。おしゃれなカフェのようです)
■公演
この日はバレエ「シンデレラ」を観ました。まずお目当てだったレヴェンターリの衣装・装置についてですが、実際に舞台でみると、照明がとっても凝っていて写真で観るのとまた違った魅力があります。
とはいえ舞踏会の場面のゴージャスな美しさも絶品です。コールド(群舞)衣装は青-ピンク-赤なのですが、青といっても紺色がかってるので調和がとれています。こんな風に使っている色数はとても多いのですが、配置が絶妙なので、万華鏡のような美しさです。
装置も王様が自転車に乗って登場したり、また一幕では大鍋達から突然手脚がにょきっと生えて踊りだしたりと、サプライズも盛りだくさんです。少し子どもっぽいところもあるのですが、シンデレラなのでそこは「ええー(笑)」と素直に喜びました。
主役は来日する機会の多いナタリヤ・レドフスカヤ。舞踏会以外ではトゥシューズを履かないので、踊りを充分に堪能できなくてすこし欲求不満ですが、見せ場はキッチリこなしていてさすがです。
王子のゲオルギー・スミレフスキは間違いなく「主役」で「王子」なんだけど、あと5度脚が上がれば…と思うことしばしばで、うっすら頼りなかったです(笑)
写真:客席内
(重厚、というわけではありませんが、独特の迫力があります)
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